kinofit ReFit

2015年4月14(火)

休暇を取ってkinofitのREフィッテイングを受けてきました。

kinofitを初めて受けてから半年、大幅に変わったポジションでどのようにペダリングが変わったのか見て貰うにはいい頃合いですね。

今回気になっていた部分は。。。
・ブランケットが遠い!
前回のフィッティングで肩周りの筋肉をリラックスさせるためにハンドル幅を拡げた方がいいというアドバイスを受け、ハンドルを420mmにしました。その後、落車をしてSTIをDuraAce7900から9000に変えた事もあってブランケットが随分と遠くなりかなり遠いポジションに感じていました。
・ニューシューズのクリート位置
新しいシューズを買ったはいいが、前回フィッティングしたシューズと同じクリート位置が再現できる訳もなく違和感多し。しかも膝まで痛くなってきた。
・足裏全体で踏めていない
クリートの外側部分だけで踏んでいる気がする。これはランニングでも同じ自分の癖。もっと足裏全体に力が入らないものかという相談?

こんな課題でフィッティング開始。
フィッティング前

まずは現状から調べフィッティングしていきます。
参考までに前回はサドルが3cm高くなり、ハンドルが2cm低くなりステムも30mm伸びました。
木下さんも急に大幅に変えるのは無理とおっしゃっていましたがこれ程変えたのは身体を大きく使うための荒療治的なモノも入っていたと思います。
kinofitポジションに慣れたところで今回は現状の状態に合わせていきます。
結果ステムは120mmから100mmに変え、ハンドル高は10mm高く、サドルは5mm高く、8mm後ろに引きました。
圧巻なのはここからクリート調整で、相当頑張って貰いました。
先ず、新しいポジションでの旧シューズのクリート位置の調整。両脚で回して、片脚で回してその度に左右5回づつぐらい。
そして新シューズでのクリート位置の調整こっちは更に左右10回づつぐらい。ほんの1mm、1度の調整を繰り返しギクシャクする事なくペダリングできるよう合わせていきます。
重要なのは外からの見た目ではなく本人の感覚です、自分の場合は内転筋が動いているかどうかを確認しながら微妙な調整を行って貰いました。

木下さんは、「世界で一番クリート調整をやっている男」というだけあって素晴らしいです。こんなに何回も調整できる根気だけでも凄いです。
皆さんどうでしょうか、自分でやっても3回ぐらいクリート位置変えてそれで一年間通してしまったという感じじゃないでしょうか?
今回の感覚としては大分Qファクターが拡がりました。そして外見的には全く見えないそうですが自分の感覚としてはちょっと内股になりました。この状態で内転筋がクックッと動きます。
数パーセントの補助にしかならないかもしれませんが少しでも新しい筋力を動員できるようになったのが楽しみです。

フィッティング後

kinofitを受けてその後自転車に乗ると、数十分のローラーだけでも出会ったことの無い部分の筋肉疲労や筋肉痛に襲われます。
前回はハムですが、今回は貧弱なお尻の筋肉が疲労感大です。
歳はとっていきますが更に快適に楽しく、更に安全に、更に速く(こと歳になるとこの優先順位が大事です)乗れていけば幸せです。

フィッティングについて、本人の考え次第ですがビギナーな方は勿論の事、「もうポジション固まっているしこのポジションでレースの成績も残せているからいい」というベテランの方も私個人の考えでは信頼できる第三者にアドバイスを受けた方がいいと思います。UCIのプロ選手も年に数回フィッテイングを受け一年を通じてポジションを変えていくそうです。
人間の動きにその位置で固まる事はありません。野球の選手もゴルフの選手もテニスの選手も水泳の選手も調子のいい時と同じフォームで居続ける事も再現する事も不可能だから苦労するのだと思います。
という事で今シーズンのBIKEはこのポジションで更に進化していきたいと考えています。